数学の勉強において、難関大受験生が使うこともあるのが「黒チャート」です。数研出版が提供するこのチャートには、数学の問題集に掲載される問題の傾向がまとめられています。黒チャートを活用することで、本番でも迅速かつ正確な判断ができるようになるため、医学部受験生には人気のアイテムです。
本記事では、黒チャートの使い方や効果について徹底解説していきます。
黒チャートとは何か？
「黒チャート」とは、数研出版が出版する数学の学習教材の1つです。
黒チャートには「医学部入試数学」と「数学難問集100」の二つがあります。
医学部入試を目指す人にとって、黒チャートは非常に役立つ参考書となっています。全国の入試問題が掲載されているため、自分の受験対象大学に合わせて、対策を進めることができます。また、問題解答に必要な考え方を詳しく解説しているため、理解力や応用力を身につけることができます。
黒チャート ”医学部入試数学”とは
医学部受験対策の参考書で、国公私立すべての大学の入試問題を掲載しています。2つの編から構成されており、「大学別問題・解説編」と「テーマ別問題・解説編」があります。
「大学別問題・解説編」には、各大学の入試出題分析と過去問セレクションが掲載され、全国の医学部入試の概要を把握することができます。各大学の医学部で出題された特徴的な問題を選び、例題として掲載しています。問題解答の指針や解法の解説を詳しく説明し、合格点を取るために必要な考え方を示しています。
「テーマ別問題・解説編」には、各大学で頻出の出題テーマを詳しく解説しており、志望大学の出題傾向に沿った問題を繰り返し演習することができます。
黒チャート ”数学難問集100”とは
”数学難問集100”は新課程入試対応の数学難問集です。
入門の部、試練の部と別れている構成になっています。
入門の部が標準レベルが55題、その後、試練の部として45題の問題が掲載されています。
チャート式シリーズとは何か？
「チャート式シリーズ」と聞くと数学が有名ですが、物理・化学・生物などの分野も出版されている
数研出版の教材のシリーズ名です。
各科目の「チャート」は、定理や公式、問題解法などを図表化したもので、見やすくわかりやすい構成になっています。
例題・練習問題・応用問題など、豊富な問題が含まれているため、幅広いレベルに対応できます。問題集・解答集が付属しており、自己学習や予備校などでの学習に幅広く使われています。
また、「チャート式シリーズ」には、高校数学では、中学数学から高校数学1・2、数学3、数学B、数学C、数学D、線形代数、微積分A・Bなどがラインナップされています。物理や化学についても同様に、高校・大学レベルの教材が用意されています。
黒チャートのレベルは
数学のチャート式は、色で段階的にレベル分けされていて、白チャート、黄チャート、青チャート、赤チャートの順に難しくなっていきます。
黒チャートのレベルは、高校数学についての学習が完了している人向けの問題集で、赤チャートよりも難易度が高いです。赤チャートが簡単だったり物足りなさを感じる人は、チャレンジしてみると良いかと思います。
公式をただ覚えているだけの人には解くのは難しいでしょう。きちんと考えて問題を解かないと解けない問題が掲載されてします。
医学部を目指している人にもお勧めの問題集です。
黒チャートの使用方法
「黒チャート」の使い方については、以下のような手順で行うことができます。
- 「黒チャート」のテーマに合わせて、必要なチャートを選ぶ。
「黒チャート」には、代数・幾何・三角関数など、さまざまなテーマのチャートが用意されています。自分が学習したい内容に合わせて、適切なチャートを選びましょう。 - チャートを見ながら、数式や定理を理解する。
「黒チャート」には、グラフや図を使って、数式や定理を視覚的に表現したものが多く含まれています。これらを見ながら、自分が理解したい内容を深く理解しましょう。 - 問題を解いて、理解度を確認する。
「黒チャート」には、各種の問題が収録されているものもあります。これらの問題を解きながら、自分の理解度を確認し、学習の復習や弱点の克服を目指しましょう。 - 自分で問題を作って、応用力をつける。
「黒チャート」を使いこなすためには、自分で問題を作って、応用力をつけることも大切です。チャートに書かれている内容を応用して、自分で問題を解いてみると良いでしょう。
以上が、「黒チャート」の基本的な使い方になります。ただし、自己学習の場合は、教科書や参考書と組み合わせて使用することが効果的です。
黒チャートのメリット
「黒チャート」は、視覚的に理解しやすく、理解度の確認に便利であり、自己学習に適しています。また、多様なテーマのチャートが用意されており、自分の学習したい内容に合わせて選ぶことができます。さらに、安価で手軽に購入することができるため、多くの人にとって数学の学習に役立つ教材となっています。
黒チャートが向いている人
「黒チャート」は、医学部受験をする人におすすめの教材です。医学部受験は、生物学や化学などの理系科目が重要な科目となりますが、数学も受験科目のひとつです。数学が苦手な人でも「黒チャート」を利用することで、数学力を高めることができます。
「黒チャート」には、数学のさまざまなテーマが収録されています。例えば、数学Bには、関数の微積分やベクトル、数列などが含まれています。これらのテーマは、医学部受験でも出題されることがあります。また、各種の問題が収録されており、自己学習にも適しています。
医学部受験においては、数学の点数が低くなると総合的な評価に影響することがあります。そのため、数学力を高めることは受験生にとって非常に重要なことです。「黒チャート」を利用して、数学力を高め、医学部受験に備えましょう。
黒チャート以外のチャート式
赤チャート、青チャート、黄チャート、白チャートは、難易度と対象学年、学年に合わせて製作されたチャート式数学参考書です。
赤チャートは最も高い難易度で基礎的な知識と技術を前提としており、主に医学部及び小中学生を対象としています。
青チャートは数学難題に挑戦するための問題集で、一般的な高校数学以上の知識と技術を必要とする問題が収録されています。難関大学を目指す人や進学校の指定参考書としても定番です。
黄チャートとは、進学校や準進学校など多くの学校で配布されているチャートで、基本的な問題が多く含まれています。数学の基礎を学んだ後に、練習や知識の習得を目的に解いてみるとよいでしょう。青チャートに比べて難易度の高い問題は少ないですが、重要な例題は実際の試験に対応できる問題もあり、決して劣りません。
白チャートは初級者向けで、教科書の例題や章末の問題程度の難易度です。数学が苦手な人や、共通テスト程度のレベルまでしか数学を使わない人のためのものです。 学校の定期テスト対策としても使えます。
各チャートは対象学年やレベルによって選ぶことができ、自分の目的やレベルに合ったチャートを選ぶことが大切です。 また、解説や例題が豊富に収録されているため、独学や塾などでの学習に幅広く活用されています。
黒チャート以外でレベルの高い問題集
チャート式ではない問題集で黒チャートくらいのレベルのある問題を扱っている参考書を紹介します。
最高峰の数学へのチャレンジ
駿台受験シリーズの問題集で駿台予備校が模試で出題した問題を掲載しています。
難関大の理系を目指している方。数学が好きな方に向いています。
もっと考え抜く数学～学コンの発展問題に挑戦
月刊『大学への数学』の「学力コンテスト (学コン)」から選ばれた難問に挑戦する参考書です。
※学コンは、高校数学の範囲を超えた論理力や創造力を必要とする問題が出題されるコンテスト
こちらも難関大の入試対策に役立ちます。
総括：黒チャートのレベルは赤チャートより難しい。
数研出版の黒チャートは、受験生にとって非常に有用な学習ツールです。黒チャートを使うことで、自分がもう一度復習すべき箇所や苦手な分野を効率的に確認することができます。また、黒チャートには問題が豊富に収録されているため、実際の試験に近い形式で問題演習をすることができます。さらに、黒チャートには解答や解説も付いており、自己採点や理解度の確認にも利用できます。
医学部受験生の皆さんは、黒チャートを使って効率的な学習をして、志望校合格に向けて頑張りましょう！