内々定をとりあえず承諾するのは良い考えでしょうか?
この記事では、内々定の意味やメリット、デメリットについて解説します。また、内々定を承諾した後に注意すべきことや、承諾しない場合の対処法についても紹介します。
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内々定とは
内々定とは、企業が新卒採用や中途採用で採用候補者に対して、正式な採用通知(内定)に先立って、非公式に採用予定であることを伝えることです。つまり、採用候補者が採用の条件や待遇に同意し、採用企業もその候補者を採用する意向があることを示すものです。ただし、内々定はまだ正式な採用ではなく、最終的には採用されるかどうかは最終的な選考や条件調整などの結果次第となります。
内定と内々定の違いは?
内々定と正式な内定の違いは、法的な拘束力の有無です。
内々定は、企業が採用意思を伝えるだけで、契約関係に基づく拘束力はないのに対して、内定は、学生と企業が入社することに合意した状態で、労働契約を結んだ状態であり、法的な効力があります。したがって、内々定は原則として自由に取り消しができますが、正式な内定は取り消しや辞退には一定の条件や手続きが必要です。
そして、内々定をもらったからといって安心してはいけません。 企業は、やむを得ない事情があれば、内々定を取り消すことができますし、就職希望者も、他の企業からの内定を受けることができます。
内々定の時期は?
内々定は、企業が正式な内定を出す前に、採用意思を伝えるものです。
経団連が発表している”採用活動に関する指針”に基づきます。
一般的には、採用選考活動開始日となる卒業・修了年度の6月1日以降に内々定。新卒採用者に対する内定通知は卒業・修了学年の10月1日以降とされているため、それ以前に出されることが多いです。ただし、就活の早期化・自由化が進んでいるため、もっと早い時期に出す企業もあります。
内々定をもらった後の対応方法は、以下の3つに分けられます。
- 内々定を承諾する場合
- 内々定を辞退する場合
- 内々定を保留する場合
内々定の承諾の返事の仕方は?
内々定の連絡があった場合は、返事の期限や方法などを確認しましょう。
内々定の承諾の返事は、メールや電話で行うことが多いです。どちらにしても、以下の点に注意してください。
メールで返信する場合の例文です。
内々定のメリットは?
内々定を受けたからといって、すぐに他の企業の選考を辞退する必要はありません。内々定をとりあえず承諾することには、メリットがあります。以下にそのメリットを紹介します。
内々定をとりあえず承諾してもよいの?
法的には問題がないため法的拘束力がなく、内々定をとりあえず承諾することは大丈夫です。取り消しも辞退も自由です。
ただし、内々定を承諾した後にキャンセルすることは、企業側に失礼にあたる場合があります。
ですから、内々定をとりあえず承諾する場合は、以下の点を注意してください。
以上のように、内々定をとりあえず承諾することは可能ですが、社会人としての自覚や誠意が求められます。
内々定を断る方法
内々定は法的な効力はありませんが、辞退する場合は誠実に行う必要があります。辞退する際の連絡方法はメールでも電話でも構いませんが、企業への誠意を示す意味でも辞退の理由は正直に伝えることが大切です。
嘘の理由を告げたり、他社と比較したりすることは避けましょう。
内々定の辞退はいつまでにすればよいのか
辞退のタイミングも重要です。他社などから内々定を受け取り辞退することを決めたらできるだけ早く連絡をしましょう。遅くても内定解禁日までには連絡するようにしましょう。
内々定を断ることは気が引けるかもしれませんが、自分の進路や将来を考える上で必要なことです。ただし、企業側から見ても内々定は採用意思の表明なので、無下に扱わないように気をつけましょう。
内々定を断る際の注意点
内々定辞退メールの書き方は、以下のポイントに注意しましょう
内々定を断る際のメール例文
以下は、内々定辞退メールの例文です。
理由によって文面が異なりますが、基本的な構成は同じです。
総括:内々定をとりあえず承諾することは可能
内々定をとりあえず承諾することは、一長一短です。自分の本当にやりたいことや将来のキャリアプランを考えて、慎重に判断する必要があります。また、内々定を承諾した場合でも、正式な採用通知が届くまでは、他の企業からのオファーも検討し続けることが大切です。最終的には、自分にとって最適な選択をすることが重要です。
