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太陽光パネルは義務化されたのか?猛毒と言われているけど大丈夫なの?

太陽光パネル義務化は、日本では現在導入されていません。ただし、新築建物やリフォームする場合には、エネルギー効率を向上させるために太陽光発電などの再生可能エネルギーを取り入れることが求められています。

ただ、日本政府は再生可能エネルギーの普及促進を図るため、太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及促進策を推進しており、地域によっては、太陽光発電などの再生可能エネルギーを取り入れるための補助金や助成金などが支給されることがあります。また、一部の地域では、市町村などの公的な機関や、民間企業による太陽光発電などの再生可能エネルギーのインフラ整備が進められていることもあります。

そして、ついに東京都では2025年4月から新築される住宅に太陽光パネルの設置を義務化する条例が可決しました。

これらのように、太陽光パネル義務化は今回の東京は初の試みとなるなど、再生可能エネルギーの普及促進を目的とした取り組みが行われています。

しかし一方で、以下のような太陽光パネルの問題点も今までいくつも出ています。

  1. コスト: 太陽光パネルは、購入と設置にかかるコストが高いため、一部の地域では経済的に限られています。
  2. 地理的制約: 太陽光パネルは、陰天や曇天の時には効率が低くなります。また、寒冷な地域では、雪や氷が積もり、パネルの性能が低下する可能性があります。
  3. 環境影響: 太陽光パネルの製造や廃棄には環境への影響がある可能性があります。特に、電池や半導体に使用される物質は、環境に有害なものも含まれることがあります。
  4. 容量制限: 太陽光パネルは、電力を生成するために太陽光を必要とするため、天候や時間帯によっては電力を生成する能力が低下します。
  5. スペースの問題 : 太陽光パネルは面積が大きいため、大量に配置するためには広いスペースが必要である。

太陽光パネルの猛毒と言われる理由は?

太陽光パネルにはパネルの種類にもよりますが、カドミウム、鉛、ヒ素、ポリシリコンといった様々な猛毒性の物質が使われています。
太陽光パネルは現在「有機物系」「化合物系」「シリコン系」と3種類あります。
この中で「化合物系」と「シリコン系」の太陽光パネルに有害物質が含まれており、人体や土壌に影響を与えることから猛毒であると言われています。

太陽光パネルのカドミウム

カドミウムは、太陽光パネルに使用されることがある元素の1つです。カドミウムは、太陽光パネルの性能を改善するために使用されることがありますが、環境に対して有害なため、使用は制限されていることがあります。

太陽光パネルの鉛

太陽光パネルの電極に数%から数十%含まれていたこともありましたが、これは1990年代から2000年代に製造されたもので、2010年以降は鉛が使われていないものも増えており、全体的に鉛の含有量は減ってきています。

太陽光パネルのヒ素

ヒ素は、太陽光パネルの中で使用されることがある物質の1つです。ヒ素は、太陽光パネルの外部層に使用され、紫外線を遮断することで、パネルの耐久性を向上させるために使用されます。しかし、ヒ素は、水に溶けやすく、水路などから流出し、地下水や土壌を汚染する可能性があります。また、ヒ素は、呼吸器系、腎臓、肝臓などに有害な影響を与えるため、高濃度で曝露すると危険です。

製造業者は、ヒ素を使用しない代替技術を採用することで、環境への影響を軽減することができます。また、廃棄時には適切な対応をすることで、有害物質が環境に放出されるのを防ぐことができます。

太陽光パネルのポリシリコン

ポリシリコンは太陽光パネルの主要な素材の一つです。
ポリシリコンは、太陽光を電力に変換するための半導体材料として使用されます。それは、高い光電効率を持ち、安価であり、耐久性があることから、太陽光パネルに使用されることが多いです。
ただし、ポリシリコンの製造には高温や高圧が必要で、それに伴ってCO2の排出量が多くなります。また、ポリシリコンは、液体状態では有毒性を示しませんが、粉末状態や細胞の構成物質として暴露される場合には、呼吸器系に有害な影響を与える可能性があります。また、長期暴露すると、腎臓や肝臓にも有害な影響を及ぼすことがあります。
ポリシリコンは火災が起きると有機物が発生し、有毒な煙を発することがあります。

太陽光パネルは種類によっては猛毒。産業廃棄物として処理を。

最近は災害による影響で太陽光パネルを処分しなければいけなくなるケースが増えています。
太陽光パネルは有害物質が含まれているため、一般廃棄物ではなく産業廃棄物として処理する必要があります。そのため、自分で処理を行うのではなくきちんとした業者に依頼する必要があります。
この時に注意したいのが、不法投棄を行うような業者ではなく、きちんとした業者に依頼をしないといけません。不法投棄は土壌や河川を汚染し、知らず知らずのうちに人体への影響を及ぼす可能性もあります。

設備が故障した場合は近づかない

台風などで浸水した太陽光パネルに近づくのは感電などの可能性もあるので危険で近づかないのが一番です。やむを得ない場合は、太陽光パネルにブルーシートなどをかぶせ発電しないようにし、ゴム手袋などを使用して素手で触らないようにする必要があります。
下記サイトを参考にし、十分に注意してもらいたいです。
経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2019/7/20190703.html
JPEA:https://www.jpea.gr.jp/news/537/

太陽光パネル処理業者の探し方

一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)が適正処理(リサイクル)が行える業者の公表をしています。
ただし、JPEAは内容について責任を負わず、あくまで参考の一つとして公表しているとのことなので、必ずきちんと自己判断する必要があります。

https://www.jpea.gr.jp/wp-content/uploads/220909_recycle.pdf

太陽光パネルのリサイクル率は?

太陽光パネルのリサイクル率は、地域や製造業者によって異なりますが、一般的には低いとされています。

太陽光パネルは、約20~25年は使用可能ですが、それ以降も低出力で続けて使用することができます。しかし、技術の進化や性能の向上により、新しいパネルに置き換えられることが多く、古いパネルは廃棄されることが多いです。

リサイクル率は地域や国によって異なりますが、一般的には5~10%程度とされています。しかし、近年では、リサイクルの方法や技術が進化し、リサイクル率は上昇していると考えられます。

これには、太陽光パネルの資源利用や環境への負荷を軽減することができ、また、古いパネルから得られる資材を再利用することで、資源の節約にも寄与します。

まとめ:太陽光パネルの猛毒性はあるが、通常に利用する分には問題ない。

猛毒性はあるものの、きちんとした処分、使い方で基本的には問題ないです。
電気代が上がってきている現在、太陽光パネルで電気代が少しでも節約できたらいいですね。
次回は太陽光パネルを導入するいはどれくらいかかるのか。そして電気代がどれくらい安くなるのかを調べてみたいと思います。

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