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土鍋の寿命は? 割れる前兆はあるの?

土鍋。と言えば、冬に大活躍する方も多いのではないでしょうか。
我が家では、冬に鍋をするだけでなくお米を土鍋で炊くなど、1年を通して土鍋を使っています。
さてそんな土鍋、使い方によっては何十年と使えて一生ものになるようなものもあります。
そんな土鍋には寿命はどれくらいなのか、そして割れる前兆はあるのでしょうか。

土鍋の寿命は?

土鍋の寿命は、使用方法や環境条件によって異なります。一般的に、良好な環境下で正しく使用される場合、数十年間使用することができます。しかし、湿気や高温、油などの汚れがたまり、正しくクリーニングが行われない場合は、短期間で劣化し、使用ができなくなる可能性があります。土鍋は、使用後は適切に洗浄し、乾燥させ、保管しましょう。30年以上使っている方もいるようです。

土鍋を長持ちさせるには?

  1. 正しい使用方法:土鍋は、小さな火を使って加熱し、温めるように使うことが望ましいです。火が大きいと、鍋底が焦げる可能性があります。

  2. 正しいクリーニング方法:使用後は、温かい水と柔らかいスポンジで洗浄し、乾燥させましょう。汚れが溜まった場合は、柔らかいブラシで取り除きます。

  3. 乾燥と保管:使用後は、乾燥した状態で保管しましょう。湿気がたまると、カビや錆が生じる可能性があります。

  4. 適切な環境:土鍋は、湿気のない、通気の良い場所で保管しましょう。

  5. 修理:土鍋が傷んだ場合は、適切な修理をすることで、寿命を延ばすことができます。

目止めする

土鍋は、文字の通り土で作られていています。その為、鍋肌には見えないいくつもの穴があいていて隙間のある状態です。、これを目と呼びます。
この目をふさぐ作業を「目止め」と言います。小さな穴の空いている鍋の内側を、お米などのり状になったもので覆うことで、汚れやにおいが鍋に移らないようにするお手入れ法です。

目止めの方法

・お粥を炊く
 炊いたご飯とお湯を入れた状態からお粥を炊きます。蓋をせず、ゆっくりと弱火で炊き、おかゆが出来たら、1時間ほどこのまま冷まします。
この時の注意点は生米からつくらないことです。ご飯の糊が目止めの役割をするため、生米だと糊となるまでに時間がかかり鍋のほうが先に割れてしまう可能性があります。

・片栗粉とお湯を入れて沸騰させる
おかゆを作るのが面倒という方は、片栗粉とお湯を混ぜて沸騰させる方法もあります。
お湯の10%程度の片栗粉を土鍋にいれ、弱火で30分ほど沸騰させ、その後1時間ほど冷まします。

 急激な温度変化をさせない

土鍋は急激な温度変化に弱いです。急な加熱や急に冷やすことでヒビが入ってしまうことがあります。その為、底が濡れたまま火にかけたり、熱い状態の土鍋に水をかけるようなことは避けましょう。

焦がさない

焦がさないで調理するように心がけてください。
土鍋は土で作った繊細な道具です。もし焦げてしまった場合も、研磨剤やたわしなどは使わないようにしてください。 もしこびりついた焦げを落とすには、重曹や茶殻や酢を使ってみてください。
※この方法が推奨されない場合もあるので、取り扱い説明書を読んで下さい。

土鍋はどうなったら買い替え時? 割れる 前兆はある?

土鍋が使えなくなるのは割れてしまったり、入れたものが漏れてきてしまうようになります。
そのようになる前に、ヒビが入ることが多いようです。
ヒビが入ってもお粥を炊くなどすることで、お米が糊の代わりになり、少し長持ちするというようなこともあります。しかし割れる前兆でもあるので、ヒビが入ったら、買い替え時です。

一生ものにお勧めの土鍋は?

生産量の約80%が萬古焼の土鍋。その特徴は。

三重県四日市市の伝統工芸品である萬古焼。非常に耐熱性に優れているという特徴から、ガス、炭火、直火OKです。萬古焼の土鍋は全国生産量の80%を占めるということからもその人気がうかがえます。

残り20%は伊賀焼と信楽焼などの土鍋。特徴は。

伊賀焼の土鍋

三重県伊賀市を中心に生産されている伊賀焼。伊賀焼はその土の性質から耐熱性と蓄熱に優れているのが特徴です。
じっくりとしっかり食材に熱を伝えたい煮込み料理などに最適の土鍋と言えます。

信楽焼の土鍋

滋賀県甲賀市信楽町で生産されています。信楽焼と言えば、たぬきの置物が有名です。
信楽焼ならではの素朴な風合いを生かした土鍋が多いです。
もちろん耐熱性にも優れていて鍋などに適しています。

焦げ付きのないセラミックコーティング

お米を土鍋で炊くととても美味しいですが、焦げてしまう・・・なんていうことはないでしょうか?
そのような、焦げ付きを防ぎたい方にはセラミックコーティングされている土鍋がおすすめです。

IH対応型

土鍋は基本的にはIHには対応していませんでした。
しかし、最近はIHに対応しているものもたくさん販売されているので、家のコンロがIHという方は
購入前に土鍋がIH対応かどうかを確認する必要があります。

ニトリ 無印の一人用土鍋

一人用の土鍋も人気です。一人暮らしの方にはもちろん、2人くらいであったり、メイン料理は別でサイドメニューとしてちょこっと鍋も。
みたいな場合にもとても活躍します。
IHに対応しているものや、蓋がガラスになっているもの、萬古焼のものと様々な土鍋が販売されています。

まとめ

手入れの仕方などによっては、30年以上も使える一生ものとなる土鍋。
長持ちさせるには最初の目止めや、たまに目止めを行うなど、ちょっと手間をかけたり、温度差を与えないなどの注意は必要ですが、そうすることによって土鍋の寿命は伸ばすことも可能です。
割れる前兆としてヒビが入ったりとても繊細なものですが、だからこそ大切に使いたい調理道具のひとつでもあります。

日本の伝統工芸品として伝統を守りつつも現在の生活様式に合わせ様々な種類の土鍋が販売されていて近年、その便利さからも人気上昇中の土鍋。
みなさんもぜひ、ご自分にあったお気に入りの土鍋で美味しいご飯を作ってみるのはいかがでしょう。

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